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6) 私の著作・著書・収集史料 その3
3. 柳正館時代
平成20年4月から平成22年3月までは盛岡で過ごし、平成22年4月から郷里の埼玉県さいたま市に帰り稽古を開始しました。館名は「柳正館」とし、「正」は星国雄宗家から頂いた武名である「源正国」に由来します。何か所か稽古場所を移動したのちに東大宮7丁目自治会館で定期的な稽古できるようになり、現在も同会館で稽古を続けています。
① 『柳生心眼流兵法資料集』(平成24年)
それまで私が収集した柳生心眼流兵法に関する伝書史料を仙台柳心館、拳心会、南方、総本部の甲冑免許以上であった関係者15名にCD版で配布しました。
この資料集はその後も順次改定を続け、柳正館の館員にも配布しています。
② 『拳心斎先生口述聞書 上』(平成28年) 全249頁。略称は『聞書上』。聞書は私が星国雄宗家につけていただいた稽古記録です。学生の頃は東北本線で仙台から一関まで1時間半かかりました。帰りの電車で稽古内容を記録していました。この習慣が先生が亡くなるので続きましたので、全18年間の記録になります、このうち平成元~5年までの記録を上巻に載せています。技は秘伝で公開できないことも多いので、心法や歴史に関することが中心です。星国雄宗家の肉声による膨大な口伝を伝えていて、他の道場にない柳正館の教授内容の根幹となるテキストです。今後少しずつ内容をブログでも取り上げたいと思います。巻末に「拳心斎先生略年譜」を載せています。初版本は在庫がなくなったため、現在第2版出版を計画しています。
③ 『拳心斎先生口述聞書 中』(平成30年) 全319頁。略称は『聞書中』。平成7~12年の稽古記録です。巻末に「星家の柳生心眼流兵法と星国雄宗家」「流儀の心」という文章を載せています。
④ 『拳心斎先生口述聞書 下』(令和3年) 全276頁。略称は『聞書下』。平成13~18年に先生が亡くなるまでの最晩年の稽古記録です。巻末に「佐藤輝男先生口述」「道の要略」を載せています。