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2025-06-26 00:42:00

14) 柳生心眼流の免許体系6 甲冑取りはこわい

 うちでは目録免許からふつうは2年くらいおいて甲冑免許になります。仙台は大学の多いところでしたので、東北でしていたころは学生さんも多かったです。柳正館では大学の方はいらっしゃらないのですが、大学4年で甲冑免許までというのは少しきついかも。でもどうしても習いたいというならご相談くださいという感じです。星国雄先生も最速3年で甲冑免許を出したことがありました。頑張りましょう!!

さて、甲冑免許の時代はどちらかというと強く相手を制することを稽古します。ですので「甲冑取りはこわい」という言われ方をします。私も星国雄先生から甲冑の伝授をいただくときには先生が本気で取ってくださいましたのでとても怖かったです。「これはまずい」という感じです。よく巷に「ぶっとばす」とかいう柳生心眼流の威力もこの段階の稽古に依るところが大きいです。受け身をとれないと危ないので、さすがに今はぶっ飛ばしませんが・・・。他道場の動画を見ていても、こういうときには受け身の取れる人を選んでます。昔はこういうのを見るとすごいなと思っていましたが、この年になるとそういうのまでわかってしまいます。

道理を言われれば確かにこれはぶっ飛ぶ。もしそういう時代に逆戻りしたならそのようにすればいいとは思います。ただ、今はそんなことよりもっと生産的なことに従事していただきたいです。心眼流はぶっ飛ばすとぶっ潰すとです。ほんとにしたらかなり危険です。医者の私が言うのですからかなり本当です。するなら防具をつけて稽古。流祖竹永隼人より以前から伝わってきたものと言われていて、柳生心眼流を特徴づける技といっても過言ではありません。でも何度も言いますがこれが武道の究極と思うならあなたは大間違いです。