ブログ
2) 私の立場
はじめに私がどういう立場でお話をするかということを表明したいと思います。
① 目的: このブログは柳生心眼流兵法について正しい内容・理解をしていただくためのものです。古武道やとくに柳生の心法についても含めていきたと思います。
② 責任性: 私は先代の星国雄 (柳生拳心斎、星宗家) 先生から唯授一人を受けました。従いまして先生からは流儀の事についてはお前に任すといわれています。一関の柳生心眼流兵法総本部を退くにあたり、総会で「私のほかに星宗家からの唯授一人であるという人はありますかと」と問いましたが、だれも名乗り出る人はいませんでした。ですので星宗家からの伝については私が最もよく知っており、流儀を説明する立場にあるということです。
③ 正確性: このような立場で星家に伝わった柳生心眼流兵法について、できるだけ正確に説明をしたいと思います。仙台柳心会を含む修行時代や総本部にあったとき、私がその運営にどのように携わったかについても今後書いていきたいと思います。同じ柳生心眼流とはいっても他の流れの解釈や教えとは異なっていることが想定されます。ここで発信するのは私たちの流れ、つまり流祖から二代吉川市郎右衛門、三代伊藤久三郎、四代小山左門、五代相沢東軒から加藤権蔵を経て星家に入った流れについて解説するものです。
④ 限界性: 先生からは十分な教えを継承していますが、柳生心眼流兵法の歴史については十分わかっていないこともたくさんあります。それらに対しては謙虚でありたいと思います。口伝ではこうと伝わっていても、確証がとれないこともままあります。他の人との混同などもあるかもしれません。今自明のように言われていることも、今後のあらたな発見によっても変わっていく可能性はあると思います。
⑤ 厳密性: 史料の文言についてはなるべく正確にしたいと思います。出典の表示可能なものは表示したいと思います。他の資料の誤りと考えられるところは指摘します。ただし、柳生心眼流の文書では異体字や翻刻書写時の誤りによる脱落だけでなく、内容の意図的な脱落、変形をすることがあり、ここは流儀の人間でないと受け取ることができないところがあります。伝書はひとりひとり状況に合わせて異なって作成する伝統があります。このため通常の歴史資料と同じ考えで読むと理解を誤ることがあります。こういうことはブログの中でも触れていきたいと思います。
⑥ 誤りの修正: 以上の立場でブログをつづっていきますが、もし誤りがあればご連絡ください。ホームページにある電話番号のSMSがつながりやすいです。携帯電話でも構いません。ただし、必ずお名前と所属団体をお名乗りいただいたうえでお受けしたいと思います。感謝して訂正させていただきます。悪意をもってのコメント、指摘には反応致しません。
1) ブログ開始
ホームページにご来訪いただきありがとうございます。
最近、携帯電話で「柳生心眼流」といれて検索すると、
「AIによる概要」というものが最初に出てきて、内容が毎日変化して驚きます。
流祖名も内容も異なったりしているので、うーん・・・
さすがに鎧通を持つ相手に徒手空拳で立ち向かうのが特徴とか・・・
(そういう場面も想定はできますが・・・組討ですのでふつう鎧通は両者持っております)
見沼区に柳生心眼流の道場はないようですとか・・・
(平成22年から活動してますし、毎年奉納演武もしてますが・・・ホームページもありますが・・・)
流祖が誰それの子であるとか・・・
(そんな話あるのですか? 確かに小説としては面白いかも)
ビックデータから有意義な情報を引き出すというのは、実はけっこう大変なことです。
私は統計学もしているのですが、大小形もいろいろな波の中から有意で大切な小波を
見つけ出すのは結構経験がいります。
何となくしようとしても表面的なところしか見いだせなかったりします。
AIは網羅的ですがまだ深読みはしてくれていないようです。
ということでAIが柳生心眼流のしっかりした情報をまとめてくれるようになるまでには
もう少し時間がかかりそうです。
制御する方もアルゴリズム作るのは大変だろうなと思います。頑張っていただきたいです。
ここは未来を見据えてあたたかく見守りたいです。AIさんも頑張ってくださいね。
同時に、やはりこちらも正確な情報発信をしないといけないなと感じました。
正しいといっても神様仏様ではないので絶対ではないです。
ですが、やはりなるべく正確であること、わかりやすいことは大切かと思います。
正午の鐘がある日に12時10分、翌日は12時13分、翌々日は11時40分に鳴ったら
こまりますよね。
予測がつきにくいし、行動していいのか迷います。
やはり正午の鐘は正午に鳴るのがいいです。
ということでブログを使って柳生心眼流兵法や古武道について情報発信をしていきたいと思います。
厳しいことも書きますが、楽しんでいただけるように書くつもりです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
柳正館主 酒井 直